私の12月
昔のことを思い出すのだから
やはりオッサンになったのでしょう。
それもまた良いかと…
「天皇誕生日」
朝、玄関に国旗を揚げるのは子供の役目。
夕方、夜露にぬれるまえに取込むのは母。
年末、家計のやりくりで不機嫌そうな両親。
ふすまの向こうは声を殺した夫婦喧嘩。
湯上がりに寒い廊下から障子を少し開けてみた。
すすり泣いく母のうしろ姿。
60燭光の薄暗闇の中で
母が磨く金色の玉だけが光っていた。
過ぎてしまったが12/8は「開戦記念日」
私の通う小学校は靖国神社の近くにあった。
ミッション系でシスターの先生もいらっしゃった。
この日は朝礼が終わると参拝に出かけるのである。
意味もわからぬ私たちはワイワイと遠足気分。
参拝の方々にご迷惑をかけないために
シスターとともに鳥居の手前で遥拝する。
私が10歳の頃の話。
今も昔もかわらないのは年末の風物詩。
買い物客でごったがえす繁華街,
あでやかなクリスマスツリー。
私はそっと目を閉じる。
よみがえってくるのはちょっと静かで
物悲しい景色なのである。
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